SEMINAR

猪飼ゼミ集合写真(Nov. 2012)

猪飼ゼミは、学部・大学院一貫教育を特徴としています。本ゼミは、基本的に金曜日(2015年度から)に開催され、2限の学部・大学院共修講義である社会政策(Part A)、3限の大学院ゼミ(Part B )、4,5限の学部ゼミ(Part C, Part D)からなります。これらを一体運用することで、社会科学研究に求められる知識や思考方法の習得を支援します。それぞれのパートの役割は大まかに次のようになっています。

Part A 金2限 保健・医療およびそれに関連する政策分野の知識の習得
Part B 金3限 文献精読
Part C 金4限 少人数グループ(部会)単位での文献購読・調査・報告
Part D 金5限 社会政策・社会福祉領域の文献多読

学部生の標準的な2年間


3年次には、医療分野の知識を講義で入れつつ(Part A)、社会政策全般にわたって基礎的な文献を多読してもらいます(Part D)。提示される知識が多すぎて消化不良となる人もあると思いますが、何とかついてきてもらえれば、社会政策という広大な分野についてひとまずの見取り図を頭の中につくることができると思います。4年次は卒論研究が活動の中心となります。7月最終週にテーマ選定報告会、11月に中間報告会、2月か3月に最終報告会を行います。卒論作成にあたっては、適宜教員との個別相談も行われます。

2014年度卒業論文題目
稲野祥平「ストーカー対策を困難にさせる要因に関する研究」
大川実咲「家族介護」を前提とした日本型福祉制度の成立要因」
大西亮平「病院における患者呼称の変遷 ー脱専門職化する医療における消費者主義に関する分析ー」
佐橋知夏「EPAに基づく外国人看護師及び介護福祉士受け入れ事業の課題」
杉山えみ「児童生徒を学校に繋ぎ止める社会的装置としての保健室」
鈴木秋佳里「クラブ一斉摘発にみる警察行政の恣意性の背景」
遠山大樹「幼保二元体制の固定化の要因」
古橋大佑「スマートフォンゲームの普及要因 ー生活スタイル仮説の検証ー」
増元亮太「児童虐待対応における「親子の再統合」施策の位置づけ」
山崎大輔「日本の性感染症対策の性格」

修士院生の標準的な2年間


研究には、精読力・調査力・多読力のいずれもが必要で、修士進学当初からこれを磨いてゆかなければなりません。そこで、M1前期から、Part A, B, C, Dのすべてに参加するのがよいでしょう。もちろん自分に明確な研究ヴィジョンがある場合は、部分的な参加も可能です。いずれにせよ、修士論文を作成する上でもっとも有効と信じるやり方でゼミとかかわって下さい。

その他ゼミに関する情報

※大学院ゼミ2015年度案内

※学部後期ゼミ2015年度案内

※学部ゼミについてはゼミ生がtwitterを介して情報を発信しています →@ikaizemi2013

『一橋大学案内2011』における学部ゼミ紹介

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